スポーツブランドnikeの収益向上目標2020年の総収入は500億ドルに

Nike社のマーク・パーカー社長兼最高経営責任者は、2020年末に500億ドルの総収入を達成できるようにするための野心的な計画を打ち出しており、昨年計画の306億ドルから大幅に向上している。

パーカー氏は、「今日は、ナイキが現在、そしてこれから数年でどのように成長を遂げていくのかを示しています。私たちがリードしているのは、画期的な製品と個人的な経験を通じて、選手と消費者に完全にサービスを提供しているからです。2020年を展望すると、私たちはビジネスのさまざまな分野で革新的な歩みを加速させ、いつでもどこでも必要な最高の製品を各地のアスリートに提供しています」

Nikeは、そのデジタル活動を活用して会社の設計、製品の創造から製造加工までのカテゴリーを加速させる計画だ。同社も最先端の製造能力と設計能力を集約する「プレミアムプロダクトクリエーションセンター」という新しい施設を発表した。今回の膨大な収入目標の公開により、ナイキ社の株価は0.3%上昇し126・21ドル、時価総額は1075億ドルとなり、今年に入ってから同社の株価は累計32%上昇した。

ナイキが9月に発表した第3四半期決算によると、売上高と利益はいずれも第1四半期を上回り、予想収益を上回った。同社によると、下半期の注文量は引き続き上昇し、今年第3四半期の靴と服装の注文は前年同期比9%増加し、うち中華地区の注文は22%増加した。

ナイキは依然としてスポーツ事業のリーディングカンパニーで、前年の売上高は306億ドルに達した。しかし、ますます多くのブランドがスポーツ市場の競争に参入するにつれて市場シェア例えば近年新興のスポーツブランドUnder Armourは昨年も30億8000万ドルの売り上げを獲得しており、Nike社もますます圧力にさらされている。

財報のデータによると、前年のナイキ社の利益は22.6%増の11.8億ドル、希釈1株当たり利益は1.34ドルで、合計1株当たり0.25ドル上昇した。アナリストは、今年のNike社の利益は引き続き増加し、1株当たり利益は0.15ドル上昇すると予想している。8月31日現在、ナイキの業績は5.4%上昇して84.1億ドルに達し、上昇幅はアナリストの予想上昇幅の3%を上回った。為替レートを一定にした上で、収入は14%上昇し、オンライン販売は46%増加した。

ブランド面と為替レートが一定であることを踏まえて分析すると、Nike社の収入は15%から79億ドル上昇したが、Converse社の収入は3%から5億5500万ドル上昇したにすぎない。

パーカー氏は、「現在、ナイキは他の企業と同様にマクロ経済の課題に直面しているが、分析を経て、短期的に最適な市場戦略業績の上昇を維持するために、Nike社は成長速度を遅くするつもりはありません。私たちは前に進むように努力しています」